「最近なんだか肌の調子が悪い」「手足が冷たくて眠れない」「疲れが抜けない」――そんなお悩み、ありませんか?
実はそれ、身体からのサインかもしれません。病気というほどではないけれど、毎日ちょっとずつ気になる不調。それらは東洋医学でいう“未病(みびょう)”と呼ばれる状態です。
鍼灸は、この“未病”にアプローチするのがとても得意な分野。今日は、鍼灸がどうやって肌荒れ・冷え・疲れといった悩みにアプローチできるのかをご紹介します。
肌荒れには「内臓の調子」と「自律神経」がカギ
肌は、身体の内側を映す鏡。便秘や胃腸の不調、ストレスによるホルモンバランスの乱れなどが、吹き出物やくすみとなって表れます。
鍼灸では、胃腸の働きを整えるツボ(たとえば「足三里(あしさんり)」)や、自律神経のバランスを取るツボ(「百会(ひゃくえ)」や「内関(ないかん)」など)に刺激を与え、内側からキレイを引き出します。
「スキンケアを変えても改善しなかったのに、鍼灸を受けたら肌が変わった」という声、実は多いんです。
冷えには「巡りの悪さ」と「気の不足」が関係
冷え性で悩む女性はとても多いですが、根本の原因は「血の巡りが悪い」「エネルギー(気)が足りていない」ことにあります。
鍼灸では、冷えのタイプに応じてツボを使い分けます。たとえば、手足の末端の冷えには「三陰交(さんいんこう)」や「太谿(たいけい)」、お腹の冷えには「関元(かんげん)」などが効果的。
身体の深部から温まる感覚は、じんわりと癒しにもつながります。
疲れが取れない人は「気・血・水」のバランスをチェック
何をしても疲れが抜けない人は、身体のエネルギーが消耗している状態。東洋医学では「気(エネルギー)・血(栄養)・水(潤い)」のバランスが崩れると、慢性的な疲れやだるさが出ると考えます。
鍼灸では、全身の状態を見ながら必要なツボを組み合わせて施術を行い、「巡り」を良くして自然治癒力を高めていきます。特に季節の変わり目や、生理前後の疲れにはとても効果的です。
最後に
鍼灸は“症状を押さえ込む”のではなく、“身体を整えることで自然に回復していく”という考え方がベースにあります。肌荒れも冷えも疲れも、「なんとなく不調」の段階でケアすることが、美しさと元気を保つ秘訣。
「どこに行っても変わらなかった」という方にこそ、鍼灸の可能性を知っていただきたいです。気になるお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談くださいね。