こんにちは、鍼灸師の水上です。
毎月やってくる生理。中でも「生理痛」がひどいと、仕事や家事に集中できず、寝込んでしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、鍼灸師の視点から「日常でできる生理痛の対策」と「効果的なツボ」をご紹介します。
なぜ生理痛が起きるのか?
生理痛は、子宮内膜がはがれる際に分泌されるプロスタグランジンという物質が原因です。これが子宮を収縮させ、痛みや不快感を引き起こします。
特に以下のような方は生理痛が重くなる傾向があります。
- 体が冷えやすい
- ストレスが多い
- 睡眠不足や不規則な生活
- 血行不良や運動不足
こうした日常の「小さな不調」が、生理痛を悪化させる要因となっているのです。
今日からできる!日常的な対策
- 温める習慣をつける
- 冷えは生理痛の大敵。腹巻きやカイロを使ってお腹や腰を温めましょう。
- お風呂もシャワーで済まさず、湯船に浸かるのが理想的です。
- 適度な運動
- ウォーキングやストレッチは血流を良くし、ホルモンバランスも整えます。
- 特に骨盤周りの筋肉をゆるめる運動が効果的。
- 食事に気をつける
- カフェインや砂糖、脂っこいものは控えめに。
- 鉄分・ビタミンE・マグネシウムなどを意識的にとると体調が整いやすくなります。
- ストレスを溜めない
- ストレスは自律神経の乱れにつながり、生理痛を悪化させることも。
- 深呼吸やヨガ、ハーブティーなどでリラックスする時間を持ちましょう。
生理痛をやわらげるツボ
鍼灸では、ツボを使って体のバランスを整え、生理痛の軽減を図ることができます。自宅でも簡単に押せるツボを3つ紹介します。
- 三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上、指4本分のところ。婦人科系の代表的なツボ。冷えや痛みの緩和に◎ - 関元(かんげん)
おへそから指4本下。お腹を温めながら優しく指圧することで、下腹部の血流が良くなります。 - 血海(けっかい)
膝の内側、お皿の上から指3本分上にある太ももの内側。血流を整えるツボです。
ツボ押しは、1カ所につき30秒〜1分程度。ゆっくり呼吸をしながらリラックスして行いましょう。
最後に
生理痛は「薬を飲んで我慢するもの」と思いがちですが、日常のちょっとしたケアでやわらげることができます。そして、ツボを活用することで自分自身の体の声に耳を傾ける時間にもなります。
それでも痛みが強い場合や、月経異常がある場合は一度医療機関や鍼灸院に相談してください。無理せず、体をいたわりながら過ごしていきましょうね。